こんにちは!一般ぱんだです!
前回は、東東京大会の郁文館vs都立深川の観戦レポートをお伝えしていきましたが、西東京大会も開催真っ只中です!
今回は、スリーボンドスタジアム八王子(旧称:ダイワハウススタジアム八王子)にて行われた、八王子vs都立国分寺の現地観戦レポートをお伝えしていこうと思います!
(八王子のチームの特徴については、2021年全国高等学校野球選手権西東京大会 展望②(八王子ブロック)でも紹介していますので、是非ご覧ください!)
夏の戦績(都立国分寺)
まずはじめに、今回の試合内容に行く前に、ここまでの都立国分寺の夏の戦績を見ていきましょう。
※八王子は第3シードのため、今回の試合が初戦。
1回戦 vs多摩大聖ヶ丘 8-0(7回コールド)
2回戦 vs成蹊 6-4
1回戦の多摩大聖ヶ丘戦では7回コールドで勝利し、3回戦まで進出してきた実力は十分です!
スターティングメンバー
それでは、八王子vs都立国分寺のスターティングメンバーを発表いたします!
都立国分寺(先攻)
始めに、先攻の都立国分寺。
- 中 伊藤(3年・右投・右打)
- 左 久野(3・左・左)
- 右 岩松(3・右・右)
- 一 上田(3・右・右)
- 遊 大森(3・右・左)
- 二 山村(3・右・右)
- 捕 豊田(3・右・右)
- 三 金子(3・右・右)
- 投 石井(3・右・右)
先発は、エースの石井 康輝と豊田 之竜のバッテリー。
石井は、1回戦の多摩大聖ヶ丘戦で7回を完封するなど、3回戦進出に大きく貢献してきました。
石井を中心とした守りでなるべく失点せずに、攻撃でのワンチャンスを物にし、番狂わせを起こしたいところです!
八王子(後攻)
続いて、後攻の八王子。
- 二 安藤 健(3・右・左)
- 三 手島 (2・右・左)
- 一 市橋 (2・右・左)
- 右 落合 (3・左・左)
- 左 小高 (3・右・右)
- 遊 新田 (3・右・右)
- 捕 柳 (3・右・左)
- 中 北澤 (3・右・左)
- 投 舘野 (3・左・左)
先発は、背番号10の3年生左腕の舘野 智靖と柳 元珍のバッテリー。
八王子のエースは、同じく3年生左腕の羽田 慎之介ですが、舘野も制球が良く、十分頼ることが出来るピッチャー。
初戦ということで硬さが出てくるかもしれませんが、第3シードとして、先に勝ち進みたいところです!

ハイライト
それでは、この試合のハイライトをお伝えしていきます!
機能する八王子打線
戦力的には国分寺を上回る八王子は、初回から打線が機能します。
相手のエラーとエンドランが決まり、0アウト二、三塁のチャンスを作ると、打席に回って来たのは、3番・2年生の市橋 優大。
でしたが、浅いセンターフライとなってしまい、三塁ランナーも還ってこられず、1アウト二、三塁となってしまいます。
続いて回って来たのは、4番・落合 俊介。
ここで、投手の横を抜ける一塁方向へのスクイズ!三塁ランナーが生還し、0ー1!
さらに、一塁への送球がセーフになる間に、二塁ランナーも生還し、0ー2!4番のツーランスクイズが決まります!
続く5番・小高 健太郎が右中間への2ベースヒットを放ち、その間に一塁ランナーが生還し、0-3とし、さらに追加点をあげます!
これだけでは終わりません。
この後、2アウト一、三塁となり、8番・北澤 友基がセンター前ヒットを放ち、0-4!
さらに、9番・舘野が死球を受け、満塁となったところで、打席が一巡し、1番・安藤 健が三遊間を抜けるレフト前ヒットを放ち、0-6!
初回だけで6点を奪います!
国分寺の反撃
4回裏にも2点を取られ0-8とされ、このままではコールドペースになりかねない国分寺は、5回表に反撃を開始します。
先頭の6番・山村 逸が死球を受け、出塁すると、7番・豊田 之竜がレフト前ヒットを打つと、八王子のレフトが打球を後逸し、その間に一気に一塁ランナーがホームに生還し、1-8と1点を返します!
さらに、1アウト二塁の場面となり、9番の所で代打に2年生キャッチャーの齊藤 春輝(右打)が送られます。
その齊藤は、やや内角の球をレフトスタンドへ運び、2ランホームラン!
3-8とし、国分寺ベンチ、スタンドは大盛り上がり!5点差とします。

ここで、八王子は投手を舘野から、2年生本格派右腕の星野 翔太にスイッチします。
星野はサードのエラーでランナーを1人背負いますが、後続を抑え、追加点は許しませんでした。
ダメ押し打
3点を返され、5点差に詰め寄られた八王子は、5回裏以降にさらに突き放しにかかります。
四球と送りバントなどで、1アウト二、三塁とし、打席には先制の2ランスクイズを決めた4番・落合を迎えます。
しかし、ここは空振り三振。2アウトとなります。
ここで、打席には初回にタイムリーヒットを放った小高を迎えるところでしたが、代打に背番号7の奥 順哉を送ります。
その奥が、ベンチの期待に応え、センター前へクリーンヒット!二塁ランナーも生還し、7-10と再び突き放します。
さらにこの後、2つの四球で2アウト満塁と、再び得点のチャンスを作ると、8番・北澤がライト前に運び、二塁ランナーを生還させ、3-12!コールドペースになっていきます。
6回表の国分寺の攻撃を無得点に抑え、あと1点取れば、コールド勝ちとなる6回裏。
1番・安藤 健がセンター前にヒットを放つと、2番・手島 英雄のバントが、ピッチャーの送球エラーを誘い、0アウト二、三塁。サヨナラのチャンスを作ります。
1点も失うことが出来ない国分寺は、3番・市橋を申告敬遠で歩かせ、満塁策を敷きます。
ここで勝負するのは、4番・落合。
落合が鋭い打球をライト前に運び、勝負あり!
6回コールド・3-13で八王子が国分寺に勝利しました!

国分寺:石井(4回・8失点)、原(2/3・4)、音川(1/3・1)-豊田
八王子:舘野(4回1/3・3)、星野(1回2/3・0)-柳
本塁打:齊藤(国・5回表・2ラン)
総括
どの高校も初戦は普段より硬くなり、持っている力を発揮出来ないことも多いですが、八王子は、シード校の貫禄を見せつけた形となりました。
同じ西東京の第4シードの佼成学園と日大鶴ケ丘は、既に2試合を勝ち上がってきた早稲田実業と聖パウロ学園に、初戦で完封負けするなど、初戦は普段より打線が機能しないこともありますが、八王子は11本のヒットを打ち、初回で6点を取るなど、初戦の硬さをほとんど見せませんでした。
特に、この試合で「打」の中心として活躍したのは、4番に座った落合でした。
落合は、4番ながら初回には2ランスクイズを決め、4回に先頭打者ヒット、6回にサヨナラヒットと、3打点、猛打賞の活躍をしました!
小技もこなす4番のバットで、4回戦以降も得点を重ねていきたいところです!
一方、国分寺も初回に6点を取られながらも、粘りを見せられた試合になったのではないかと思います。
八王子の好投手、舘野・星野を前に、6イニングのうち、三者凡退に終わったのは、3回の1イニングのみ。それ以外は、ヒットか四球で出塁しています。
そして、一番の粘りを見せられたのは、5回表でした。
0-8となり、この回の攻撃が無得点で終わり、その裏に2点取られてしまえば、5回コールドとなるところで、先頭の6番・山村が死球で出塁し、7番・豊田がレフト前へ運び、1点を返し、さらに、代打の齊藤が2ランホームランを放ち、3点を返し、5点差としました。
3-8にしたところで、5回コールドの可能性が低くなったどころか、ベンチやスタンドが一気に盛り上がり、まるで八王子が追い詰められてるのではないかと錯覚するくらい、雰囲気が変わりました。
ここで、八王子はピッチャーを舘野から星野にスイッチし、流れを断ち切ったのは、シード校として流石だなと思いました。
結果は負けてはしまいましたが、そこまで完敗という印象はなく、ここまで2戦勝ち上がってきた意地を見せられた試合でした。
八王子vs都立国分寺は、3-13で八王子が勝利し、4回戦進出を決めました!
今日はこの辺で失礼しますm(__)m