高校野球

2021年東東京大会2回戦 郁文館vs都立深川 観戦レポート

郁文館VS都立深川





こんにちは!一般ぱんだです!

夏の東京大会が真っ只中ですね!

このブログを書いている時点では、2回戦までが終了しました。

3回戦に勝ち進んだ高校もあれば、1、2回戦で敗退し、3年生にとって最後の夏が終わった高校もあります。

特に、1回も勝てずに終わってしまった高校の3年生にとっては相当悔しいでしょうし、その気持ちを考えると胸が痛くなります。

引退する3年生の皆さん、本当にお疲れ様でした!今後の人生にも、高校野球の3年間で学んだことを是非活かしてください!

 

さて、今回は東東京大会2回戦、郁文館vs都立深川の観戦レポートをお伝えしていこうと思います!

実は、郁文館は昨秋から密かに注目し、1回戦の駒場学園戦から現地で観戦してきた高校です!

今春の都大会、郁文館vs駒大高校の観戦レポートも残っていますので、是非ご覧ください!→東大和vs日大豊山、郁文館vs駒大高 観戦レポ

というわけで今回は、郁文館都立深川のチーム紹介を最初にしていこうと思います。

チーム紹介

郁文館

部員46人の文京区にある私立高校。

元・日本ハムの投手でノーヒットノーランを達成したこともある田中 幸雄が2018年から監督に就任し、2019年には、1889年に創部以来の最高成績であるベスト16まで進出しました!

さらに、今年から、監督として2003年の夏に都立雪谷を甲子園出場に導いた相原 健志を助監督として招聘し、経験豊富な2人がタッグを組み、創部135年を迎える2023年までに甲子園出場を目指します!

特徴があるのは、指揮官だけではありません。

郁文館には、東京都の高校の野球部としては珍しく、4人の台湾人留学生が在籍しています!

投手では、2年生左腕の姚 柏宇、野手では、3年生の郭 家樺何 恭旭何 恭慶の4人が在籍し、今大会でも4人ともベンチ入りしており、野手の3人に関しては、スタメン入りしチームの打撃を支えています!

元プロの監督、都立高校を甲子園に導いたことのある助監督、異国から甲子園出場を目指しにやって来た台湾人留学生といった、他校にはない強みを生かし、創部以来初の甲子園出場を目指します!

都立深川

部員10人の江東区にある都立高校。

部員数こそ、1チーム作れるくらいのギリギリの部員数ですが、基本の守備はしっかりしており、投手も3人が120キロ代を投げられるなど、1イニングで大量得点されるチームでは決してありません!

チームを率いる横山 将太郎監督は、キャッチボールから常に実戦を意識した練習を組み、守備を固めてきました。

その結果、7月9日(金)に行われた1回戦、都立六郷工科戦では12-0の5回コールドで勝利し、見事完封勝ちを収めました!

2回戦以降も守備を固め、少ないチャンスを物にし、勝利を目指します!

スターティングメンバー

それでは、郁文館vs都立深川のスターティングメンバーを発表します!

都立深川(先攻)

まずは、先攻の都立深川。

  1. 中 羽渕(3年・右投・右打)
  2. 二 上堀(2・右・右)
  3. 遊 佐々木(2・右・右)
  4. 一 石川(3・右・右)
  5. 捕 丸太(2・右・右)
  6. 三 石山(3・右・右)
  7. 左 谷坂(1・右・右)
  8. 右 市村(3・右・右)
  9. 投 横田(3・右・両)

先発は、エースの横田 祥吾と2年生で5番を打つ丸太 瞳悟のバッテリー。

エースの横田は、常時120キロ前半のストレートを投げると共に、制球も悪くないピッチャーです。

全体の戦力的には不利ですが、ピッチャーも含めしっかり守り、打線の奮起を促したいところです!

郁文館(後攻)

続いては、後攻の郁文館。

  1. 三 遠山(3・右・右)
  2. 二 青山(3・右・右)
  3. 一 小沢(2・右・右)
  4. 中 郭 (3・右・右)
  5. 捕 大熊(2・右・右)
  6. 右 何 恭慶(3・左・左)
  7. 左 何 恭旭(3・右・右)
  8. 遊 千早(3・右・右)
  9. 投 甲斐(左・左)

先発は、こちらもエースの甲斐 一馬と2年生で5番を打つ大熊 拓未のバッテリー。

エースで主将の甲斐は、松井 裕樹(楽天)も所属していた青葉緑東シニア出身で、130キロ代中盤のストレートと切れ味鋭いスライダーを駆使し、三振を奪うことが出来ます!

先ほど紹介した台湾人留学生も含め、3番・小沢 大輔、5番・大熊のクリーンアップも強力で、打線に一気に火が付く可能性も十分あり得ます!

郁文館VS深川 スタメン

ハイライト

それではこの試合のハイライトをお伝えします!

郁文館 先制

1、2回共に得点圏までランナーを進めたものの、得点には至らなかった郁文館は3回にもチャンスを作ります。

先頭の9番・甲斐がライト前ヒットを放つと、その後1アウト二塁とし、2番・青山 陽がセンター前へヒットを打ち、先制に成功します!

さらに、犠牲フライと四球などで1アウト一、三塁とすると、一塁ランナーが二盗を試みると、キャッチャーの送球をセカンドが捕球出来ず、ボールが転々としている間に三塁ランナーが生還し、0ー2と貴重な1点を追加します!

この後、6番・何 恭慶のセンター前ヒットでもう1点を追加し、この回3得点を奪い、0ー3とします!

甲斐の好投

この日の甲斐は制球が定まっており、絶好調でした。

4回を投げ、無安打無得点ピッチング。1つの四死球も出さずに6奪三振と、1人のランナーを出さない完璧なピッチング。

1回戦で12-0と5回コールドで勝利した相手打線を相手に、全く付け入る隙を与えません!

打線爆発

4イニングを完璧に抑えた甲斐のピッチングに打線が応えます。

相手のエラーと四球などで、1アウト二、三塁のチャンスを作ると、2番・青山がこの日3本目のヒットとなるレフトへの2ベースヒットを放ち、0-5と突き放します!

この後さらに1点を加え、1アウト二塁とすると、4番・がレフトへ大きなホームランを放ち、0-8とします!

この後もう1点を加え0-9とし、この回一挙に6得点を奪います!

そして、あと1点を奪えば、コールド勝ちで締めることが出来る5回裏の攻撃。

1番・遠山 聖希が死球で出塁すると、続く2番・青山がこの日4本目のヒットを打ち、0アウト一、三塁とサヨナラのチャンスを作ります。

3番・代打の宮本 奏汰が四球を選び、0アウト満塁とすると、4番・がセンターオーバーのヒットを放ち、勝負あり!

5回コールド・0-10で、郁文館が都立深川に勝利しました!

郁文館VS深川 スコア0-12となっていますが、公式記録は0-10です

都立深川:横田(3回1/3・9失点)、羽渕(2/3・1)、横田(0/3・0)-丸田

郁文館:甲斐(4回・0)、山本(1回・0)-大熊

本塁打:(郁・4回裏・2ラン)

総括

全体的に、郁文館都立深川を圧倒した試合になりました。

チーム全体として11本のヒットを放ち、そのうち4本は2ベースヒット、1本はホームランと、長打も出ており、4回の大量得点に繋がりました。

また、守りも、先発ピッチャーの甲斐が相手打線を封じ込め、4回まで無安打無得点と完璧に抑えこみ、最終回となった5回には、背番号20の山本 豪(3年生・右投)がマウンドに上がり、2本のヒットを打たれたものの無得点に抑え、今後の活躍に期待が持てました!

投打共に相手を上回った郁文館が3回戦に進出します!

一方、都立深川も、負けはしたものの、チーム力の高いチームだと感じました。

結果的に5つのエラーを犯したものの、高いフライや後ろ向きのフライ、打球の速いライナーなど、難しい打球処理をこなし、少ない部員数でもしっかりと守備を固めて来たんだなという印象を受けました。

この試合に投げたピッチャーの横田羽渕 亮太も力強いピッチングでゴロやフライで郁文館打線を打ち取るピッチングをしました。

打線も、4回まで1人のランナーも出せずにいましたが、5回に5番・丸太と7番・谷坂 倫太郎のヒットで得点圏にランナーを進め、得点のチャンスを作りました。

また、チームを率いる横山監督が人一倍、ベンチから声を出し、守備中の選手たちに具体的なシフトの指示をしたり、「この回最少失点で抑えるぞー!」というような鼓舞するなど、通常はベンチの選手がやるようなことも積極的にやっており、ベンチ入りメンバーが足りないチームとは思えないくらい、チームの雰囲気が良いと感じました。

今後も、横山監督の作るチームに注目していきたいと思わせた試合でした!

 

郁文館vs都立深川は、10-0で郁文館が勝利し、3回戦進出を決めました!

今日はこの辺で失礼しますm(__)m