こんにちは!一般ぱんだです!
現在、開催真っ只中の東京大会は、東東京大会の一部を除き、3回戦が終了しました。
そして、私が昨秋から注目している郁文館も、7月18日(日)に都立足立新田との3回戦が行われ、実際に江戸川区球場にて現地観戦してきました。
そこで、今回はその郁文館vs都立足立新田の現地観戦レポートをお伝えしていこうと思います!
夏の戦績
今回の試合内容に行く前に、両校の今年の夏の戦績を振り返っていこうと思います。
足立新田
2回戦 vs豊南 10-3(7回コールド)
初戦となる2回戦の豊南戦は、7回コールドで勝利しました。
2018年から、1999年に都立城東を夏の甲子園に導いた有馬 信夫監督が率いる足立新田。
この試合も私学を倒し、自身22年ぶり、学校としては初の聖地出場を目指します!
郁文館
2回戦 vs都立深川 10-0(5回コールド)
初戦となる2回戦の都立深川戦は、5回コールドの完封勝利をしました。
チームを率いる監督は、元・日本ハム投手の田中 幸雄。
そして、今年から助監督として、2003年に都立雪谷を夏の甲子園に導いた相原 健志が就任しました。
偶然にも、都立を甲子園に導いた指導者対決ともなった今回の試合。
この試合を制し、学校としては初の甲子園出場を目指します!
深川との2回戦の現地観戦レポートに、もう少し詳しい郁文館のチーム紹介もしているので、是非ご覧ください→2021年東東京大会2回戦 郁文館vs都立深川 観戦レポート
スターティングメンバー
それでは、両校のスターティングメンバーを発表いたします。
足立新田(先攻)
まずは先攻の足立新田。
- 中 鈴木(3年・右投・右打)
- 遊 磯飛(3・右・右)
- 投 古川(3・左・左)
- 一 長尾(3・右・右)
- 左 大脇(2・右・右)
- 三 佐々木(3・右・左)
- 捕 大矢(3・右・右)
- 右 佐藤(3・右・右)
- 二 髙橋(3・右・右)
先発は、左腕の古川 亘大と大矢 冬生のバッテリー。
先発投手の古川は、多彩な変化球を操り、相手打者を打ち取り、打撃でも3番を打ち、中軸を担います。
2回戦で見せた、古川、土井 涼太朗、岩本 章吾の3年生継投リレーで、この試合も得点を守り切ることが出来るか、注目です!
郁文館(後攻)
続いて後攻の郁文館。
- 三 遠山(3・右・右)
- 二 青山(3・右・右)
- 一 小沢(2・右・右)
- 中 郭 (3・右・右)
- 遊 千速(3・右・右)
- 捕 大熊(2・右・右)
- 右 何 恭慶(3・左・左)
- 左 何 恭旭(3・右・右)
- 投 甲斐(3・左・左)
先発は2回戦と同じく、エースの甲斐 一馬と大熊 拓未のバッテリー。
先発投手の甲斐は、2回戦・都立深川戦では4回を投げ、無安打無得点ピッチング。さらに、1つの四死球も出さずに6つの三振を奪い、1人のランナーも出さない完璧なピッチングをしてみせました!
この試合も、エースとしてのピッチングでチームを勝利に導くことが出来るか、注目です!

ハイライト
では、この試合のハイライトをお伝えしていきます!
息詰まる投手戦
序盤は、両先発投手が投手戦を演出します。
郁文館の先発・甲斐は、初回の1番、2番バッターを連続三振に仕留めるなど、4回までに1安打無四死球、5つの三振を奪い、無失点に抑えます!
一方、足立新田の先発・古川も、2回戦で10点を取り、5回コールドで勝利した郁文館打線を、初回を三者凡退に抑えるなど、4回までに2安打(そのうちの1安打は、打ち取ったが、センターの目に陽射しが入りポテンヒット)無四球、3つの三振を奪い、こちらも甲斐に負けず、無失点に抑えます!
均衡を破った先制打
甲斐は、5回も2三振を奪い三者凡退に抑えると、郁文館打線は、その裏に先制のチャンスを作ります。
2アウトから、9番・甲斐がセンター前に落とし、一、二塁のチャンスを作ると、1番・遠山 聖喜がチーム初の四球を選び、満塁とします。
ここで、右打者の2番・青山 陽を迎える所で、足立新田ベンチは、投手を先発左腕の古川から、右腕の土井にスイッチします。(古川はセンターの守備へ)
ここを無失点に抑えたい足立新田でしたが、青山が逆方向のライト前ヒットを放ち、2-0とし、欲しかった先制点を奪います!
なおも、一、三塁と追加点のチャンスでしたが、ここは土井が、3番・小沢 大輔をセンターフライに抑え、2失点で切り抜けます。
再び投手戦へ
5回に2点を取られた足立新田は、6回から投手を土井から右腕の岩本にスイッチします。
その岩本は、郁文館の4番・郭のセンター前ヒットから、送りバントと犠牲フライで、2アウト三塁と追加点のピンチを背負いますが、7番・何 恭慶をセカンドフライに仕留め、追加点を与えません。
この後、岩本は、7回と8回を三者凡退に抑え、味方の援護を待ちます。
しかし、この日の郁文館の先発・甲斐のピッチングは絶好調でした。
6回に二者連続三振を奪いこの日9つ目の三振を奪うと、7回は三者凡退に抑え、8回にはこの日10個目の三振を奪います。
8回2アウトから、味方のエラーで出塁を許しますが、ショート・千速 学の好プレーもあり、これ以上のランナーは許しません。
最終回、9回表の足立新田の攻撃は1番からの好打順でしたが、最終回にも関わらず、甲斐のピッチングは衰えずに、三者凡退に抑え、ゲームセット!
0-2で郁文館が勝利しました!

足立新田:古川(4回2/3・2失点)、土井(1/3・0)、岩本(3回・0)-大矢
郁文館:甲斐(9回・0)-大熊


総括
継投で守り切る足立新田と、絶対的エースを擁する郁文館との、どちらが勝ってもおかしくない投手戦でした。
足立新田の先発投手・古川は、変化球の制球も良く、4回途中まで四死球1つと、ゴロとフライで相手打者を打ち取っていきました。
2番手の土井も、この試合は2人の打者相手にしか投げませんでしたが、0-2で迎えた2アウト一、三塁と、追加点を許すとさらに苦しい展開になるところを、センターフライに抑えました。
3番手の岩本は、力強いピッチングで、8回、9回を三者凡退に切って取り、締まった試合を演出していきました。
この3年生3投手で、8回を2失点に抑え、四死球も1つしか出さないなど、自らのミスでランナーを出すことはほとんどなく、レベルの高い投手リレーを見せました!
しかし、郁文館の先発投手・甲斐の調子が、相手打者を寄せつけない程、この試合では絶好調でした。
9回を投げ切り、2安打無失点ピッチング。10個の三振を奪い、四死球0と、2回戦で7回10点を取った足立新田打線に対し、ほぼ完璧なピッチングしてみせました!
この日は、キレのあるスライダーに加え、ストレートで三振を奪う場面も多々あり、ストレートも力強いことを改めて実感しました。
4回戦以降も、甲斐のピッチングが楽しみで仕方がないです!
また、この試合で決勝タイムリーを放った青山は、2回戦でも先制打を放っており、今大会のキーマンになる可能性が十分あります!
そして、残念ながら敗退した足立新田の古川、土井、岩本も、見ていて良いピッチャーだと思いましたので、続けるのであれば、大学野球でも見てみたいなと思いました。
郁文館vs都立足立新田は、2-0で郁文館が勝利し、4回戦進出を決めました!
郁文館の4回戦の相手は、立教池袋です。(24日土曜日、12:30-、ネッツ多摩昭島スタジアム)
今日はこの辺で失礼しますm(__)m