こんにちは!一般ぱんだです!
さて、先日6月21日に、春季東京都大会決勝、関東第一vs日大三を観戦しました。(観戦レポートも是非ご覧ください!→春季東京都大会決勝 関東第一vs日大三 観戦レポ)
そして、その夏の東京都大会が7月4日(日)から開幕します!(開幕式は7月3日)
そこで今回から、西東京大会の展望を2回に分けて予想していきたいと思います!
(東東京大会の展望号も、西東京大会の展望号の後に更新したいと思います!)
組合せ
それでは早速、気になる組み合わせを見ていきましょう。

引用先:https://www.tokyo-hbf.com/ 一般財団法人 東京都高等学校野球連盟
7月4日(土)から開幕し、8月2日(月)に決勝戦が東京ドームで行われます。
127チームが参加し、1回戦からの高校は、決勝戦まで8回連続で勝ち、西東京の頂点、並びに、甲子園を目指します!
シード校の日大三、明大中野八王子、八王子、東海大菅生の4つのブロックに分けて、それぞれの展望を予想していきたいと思います!
今回は、日大三ブロックと明大中野八王子ブロックの展望を予想していきたいと思います!
日大三ブロック 展望
それでは始めに、日大三ブロックの展望を予想していきたいと思います!
組合せ
では、組合せを見ていきましょう。

このブロックは、第1シードの日大三、第4シードの創価を中心に動いていくと思われます。
夏こそは頂点へ 日大三
まず最初に紹介するのは、第1シードの日大三です!
春夏合計37回の甲子園出場、春1回、夏2回の優勝を誇る、東京屈指の名門校です!
そんな、名門校はこの代も秋春2季連続で準優勝と強さを発揮しています。
逆に、2季連続で優勝には手が届いていません。
昨秋の決勝戦、東海大菅生戦では、本田 峻也、鈴木 泰成、千田 光一郎の3投手を前に2安打に抑えられ、1-6で敗退。センバツ出場をも逃しました。
そして、先日行われた春の決勝戦、関東第一戦でも、プロ注目右腕の市川 祐に2安打に抑えられ、0-5の完封負けを喫しました。春季東京都大会決勝 関東第一vs日大三 観戦レポ
春では準々決勝の明大中野八王子戦、準決勝の二松学舎大附属戦では二桁安打を達成した打線も、好投手や苦手投手を前にすると途端に打てなくなってしまう傾向が、秋春では垣間見えました。
今大会の日大三は、どのタイプの好投手を相手にも、満遍なく打ち、得点を奪うことが出来るかが、上位進出のポイントとなりそうです。
1番·星 憂芽、2番·齋藤 広空が出塁し、山岡 航大、土屋 マックス 清文のクリーンナップがランナーを返すのが理想の得点の奪い方。

さらに、鎌田 慎也や川島 柾之などが入る下位打線も、ヒットを重ねる力を持ち合わせており、上手く打線が繋がれば、大量得点を奪うことが出来、西東京屈指の打撃陣を誇ります。
投げてはエースの宇山 翼が、130キロ台中盤のストレートと大きく曲がるスライダーを中心に、相手打線を打ち取ります。

懸念点をあげるとすれば、秋春と宇山1人に頼りがちであったこと。
優勝まで6回連続で勝たなければいけないことと、試合間隔の短い夏の大会で、1人のピッチャーに頼ることは、相当難しいと思います。
秋の大会では背番号1を着けていた左腕の岡村海琉や春の決勝、関東第一戦で好投した、サイドスロー気味の右腕の栃原 涼太、関東大会、桐光学園戦で好投した、普段は外野手の土屋と言った投手陣の奮起が待たれるところです!
夏の甲子園で優勝したのは、2001年と2011年の2回。10年間隔で優勝をしています。
そして、今年は2021年。
縁起の良い節目の年で、西東京を制し、10年ぶりの全国制覇を目指します!
2年前の悔しさを糧に 創価
続いて紹介するのは、第4シードの創価です!
春夏合わせて8回の甲子園出場経験があり、こちらも日大三と同様に名門校です!
この代も、秋春と2季連続でベスト16まで進出し、夏のシード権を獲得し、優勝を狙える位置に十分います!
そんな創価も、春には悔しい思いをしました。
2回戦で江戸川に勝利し迎えた3回戦の相手は同じ西東京の強豪·國學院久我山。
奇しくも、2年前の夏の決勝と同じ組合せとなり、創価はあと1勝で甲子園という所で、國學院久我山に2-4で敗れ、甲子園出場を逃しました。
その創価は、1回裏に1点を先制したものの、直後の2回表に2ランホームランを打たれ逆転を許すと、3回表にも1点を取られ、2点を勝ち越されます。
その裏に1点を返すも、中盤以降は得点を奪うことが出来ず、2-3で敗れ、1年8ヶ月越しのリベンジとはなりませんでした。國學院久我山vs創価 観戦レポ
昨秋の3回戦、日大豊山戦でも2-4と僅差で敗れ、チームを率いる片桐 哲郎監督も接戦が課題であることは認識しています。
力のあるストレートに加え、カーブやスライダーを交え、打たせてとるピッチングで2年生エースの杉江 敏希が相手打者を抑え、攻撃のリズムを作り、キャプテンの小松 稜平と長打力のある高沢 春佑のクリーンナップを中心に、得点を奪い、接戦をものにしたいところです!

甲子園には2007年の夏以来、遠ざかっている創価。
課題の「接戦」を制し、14年ぶりの甲子園出場を目指します!
日大三ブロック まとめ
秋·春の実績を鑑みると、このブロックでのベスト4筆頭候補は、日大三になると思います。
秋春連続で準優勝、春には関東大会にも出場(結果は初戦で桐光学園に9-13で敗退)と、実績十分です。
ただ、ここ2年間の夏の大会の戦績を鑑みると、創価の方が有利にも見えます。
日大三は2年連続で準々決勝で敗れているのに対し、
創価は2019年は準優勝、2020年はベスト4と、2年間の夏の戦績だけを見ると、夏は創価の方が強いようにも見えます。
ただ、日大三も3年前の夏は、西東京大会を優勝しており、甲子園でもベスト4という輝かしい成績を収めました!
さらに、2校以外にも、秋·春では目立った戦績を残せなかった明学東村山や明星、拓大一と言った実力校も入り、これらのノーシード校が波乱の展開を巻き起こすことも十分あり得ます。
いずれにせよ、見応えのある戦いが続きそうなブロックになりそうです!
明大中野八王子ブロック 展望
では続いて、明大中野八王子ブロックの展望を予想していきたいと思います!
組合せ
では、組合せを見ていきましょう。

第3シードの明大中野八王子、國學院久我山や第4シードの佼成学園と言った春に実績を残した高校を中心に、ノーシードの早稲田実業や桜美林、日大二などの強豪校が取り巻く、激戦区になっています!
そんな激戦区、明大中野八王子ブロックの展望を予想していきたいと思います!
2年ぶりの聖地へ 國學院久我山
最初に紹介するのは、第3シードの國學院久我山です!
春夏合わせて6回の甲子園出場を誇り、最近では2年前の2019年の夏に出場し、さらに1回戦で、甲子園優勝経験もある群馬の前橋育英に7-5で勝利し、甲子園初勝利を掴み取りました!
そんな西東京の強豪校でもある國學院久我山ですが、第3シード権を獲得するまでの道のりは、簡単ではありませんでした。
昨年の夏の大会では、1回戦に強豪·佼成学園と当たり、3-4で敗れ、初戦敗退。
新チームで迎えた昨秋の大会では、1次予選は突破したものの、本戦の1回戦の城北戦、7回表まで12点差でリードしていましたが、7回裏と8回裏に合計で14点を取られ、17-18の大逆転負け。
夏·秋は力を発揮出来ず、不完全燃焼に終わってしまいました。
厳しい冬を越え、迎えた春の初戦。相手は昨秋ベスト8の早稲田実業。
結果は、投打が噛み合い4-1で勝利。ノーシードの國學院久我山が、シード校の早稲田実業に勝利しました!
さらに、快進撃は止まりません。
2回戦では、東東京の強豪·東海大高輪台に5-3で勝利し、3回戦では、昨秋ベスト16の創価にも3-2で勝利。
ノーシードから始まった春大会は、ことごとく強豪校を倒し、ベスト8まで進出しました!
140キロを越える力のあるストレートが特徴のエース·髙橋 風太と春大会3試合連続ホームランを放ち、2年前の甲子園出場を経験している内山 凛がチームを引っ張ります!

國學院久我山 髙橋 風太

昨秋の1回戦敗退から、今春ベスト8まで登り詰め、夏のシード権を獲得した國學院久我山。
強豪揃いのブロックですが、シード権を生かし、2年ぶりの聖地を目指します!
春の雪辱を 早稲田実業
続いて紹介するのは、ノーシードの早稲田実業です!
春夏合わせて50回の甲子園出場を誇り、春1回、夏1回の優勝経験がある東京屈指の強豪校です!
東京都高校野球を沸かせた、清宮 幸太郎(現·日本ハム)の弟で東京屈指のスラッガー、清宮 福太郎を始め、最速141キロのストレートとスライダーを武器に、相手打者を打ち取る田和 廉など、東京屈指の戦力を擁し、昨秋の大会ではベスト8まで進出しました!

実は、私個人的に、この代の早稲田実業には注目しています。よろしければ、こちらの記事もご覧ください→野球(観戦)についての自己紹介
東京屈指の戦力と秋ベスト8の実績を引っ提げ、満を持して春の大会に挑みましたが、ノーシードの國學院久我山に投打共に抑えられ、1-4の敗戦。
夏のシード権を得られなかったどころか、1勝も出来ずに敗退してしまいました。
そして奇しくも、5回戦でその因縁の相手·國學院久我山と当たる可能性があります。
春の雪辱を晴らし、2017年の選抜以来、4年ぶりの甲子園出場を目指します!
47年ぶりの甲子園へ 佼成学園
続いて紹介するのは、第4シードの佼成学園です!
春夏合わせて3回の甲子園出場経験がある伝統校です。
最後に甲子園に出場したのは、1974年の選手権と47年前になりますが、昨夏の西東京大会では、決勝戦まで進むなど、久々の甲子園出場に大きく近づいています!
ですが、昨秋の大会では、3回戦の二松学舎大附属戦で0-12の5回コールド負け。
東京屈指の強豪校が相手とは言え、5回コールドの完封負けは、伝統校にとってはショックが大きかったでしょう。
このショックを糧に、春大会に挑んだ佼成学園は、1回戦で千歳丘に20-0で勝利した後、2回戦でプロ注目左腕投手·床枝 魁斗を擁する修徳を9-7で逆転勝利し、ベスト16に進出しました!
そして、3回戦の相手は、秋に大敗を喫した相手、二松学舎大附属。
結果は、6-10の延長10回タイブレークで負けてしまいましたが、秋より格段に良い内容でした。
準優勝した昨夏の西東京大会で2試合完投した前野 唯人や秋·春で先発することが多かった小林 春葵が投手陣を、1番を打つ主将の福岡 元翔、4番を打つ広角に打ち分けられる主砲の上原 諄を中心に、打撃陣を引っ張っていきます!
過去10年間で春夏秋合計で5回、決勝に進出している佼成学園。
しかし、残念ながら準優勝止まりに終わってしまっています。
初戦の3回戦で、早稲田実業と対戦する可能性があり、1つ勝つにも苦労しそうな今大会ですが、目の前の勝利に集中し、「あと1勝」で届かなかった優勝、甲子園出場を、この夏こそは果たし、47年ぶりの甲子園出場を目指します!
紫紺の魂を胸に 明大中野八王子
最後に紹介するのは、第3シードの明大中野八王子です!
甲子園出場経験はありませんが、西東京屈指の強豪校です!
昨秋の大会は、2回戦で日大豊山に3-4で敗れ、春のシード権を得ることが出来ませんでした。
さらに、その春季大会の初戦は、2018年と2019年に2年連続で秋の東京都を制した国士舘が相手と、運がないようにも思えました。
ですが、エースの井上 仁が要所を締め8回を1得点に抑え、4番·築地 星流が5回にレフトへ3ランホームランを放つなど、8得点を奪い、国士舘を相手に8-1で8回コールドで勝利しました!


さらに、明大中野八王子の快進撃は止まりません。
2回戦の日大二戦は、3-1と投手戦を制し、3回戦の日野戦では、5回までに4点のビハインドを背負いますが、6回に一挙5得点を奪い、結果、6-4で勝利しました!日野vs明大中野八王子 観戦レポ
準々決勝の日大三戦では、3回表に3得点を奪い、先制しましたが、エース·井上が踏ん張れず、6失点被安打12。打線も4回以降無得点に終わってしまい、3-6で敗れました。明大中野八王子vs日大三 観戦レポ
とはいえ、国士舘、日大二、日野と西東京の強豪校を次々と倒し、日大三ともほぼ対等に渡り合えたことは、夏に向けて大きな自信になったと思います。
紫紺の魂を胸に。初の聖地出場へ、準備は揃いました!
明大中野八王子ブロック まとめ
このブロックは、秋では苦労したが、春に戦力を発揮した國學院久我山、明大中野八王子、佼成学園などのシード校と、秋では好成績を収めたが、春では苦戦を強いられた早稲田実業、日大二、桜美林などの春大会のシード校が点在しているブロックとなりました。
さらに、國學院久我山に負けた早稲田実業や、明大中野八王子に負けた日大二など、春に因縁のある高校も混ざっており、再戦の可能性のあるブロックともなっています。
また、佼成学園の初戦(3回戦)の相手が、早稲田実業になる可能性もあり、西東京屈指の好カードが観られる反面、両チーム共に苦労する戦いになることが予想されます。佼成学園は、初戦ということもあり、序盤は少し硬くなることが予想されます。
どこが勝ち上がるか予想のつかない、西東京屈指の激戦区となった明大中野八王子ブロック。
この厳しい戦いを勝ち抜けられれば、西東京大会を制する力が付き、優勝へ近づくのではないかと思います!
今日はこの辺で失礼します\(_ _)
参考文献:大隈覚弘(発行人)「月刊高校野球CHARGE ! 2021年春季東京都高等学校野球大会特別号」,株式会社朝日メディアネットワーク,2021年6月16日
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