こんにちは!一般ぱんだです!
今回は、春季東京都高校野球大会準決勝第2試合、二松学舎大附属vs日大三の観戦レポートをお伝えしていこうと思います!
※両チームの前試合、二松学舎大附属vs大森学園、日大三vs明大中野八王子の観戦レポートも是非ご覧ください。
スタメン
それではまず始めに、両チームのスターティングメンバーをお伝えします。
日大三(先攻)
- 中 星(3·右·左)
- 二 齋藤(3·右·右)
- 左 富塚(2·右·右)
- 一 山岡(3·右·右)
- 右 土屋(3·左·左)
- 遊 鎌田(3·右·右)
- 捕 安田(3·右·右)
- 三 川島(3·右·左)
- 投 宇山(3·左·左)
5番には前試合の明八戦でタイムリースリーベースヒットを放った土屋が入ります。
先発ピッチャーは、エースの宇山です。

二松学舎大附属(後攻)
- 遊 永見(3·右·右)
- 中 瀬谷(2·右·左)
- 二 親富祖(2·右·右)
- 一 関(3·右·右)
- 左 櫻井(3·右·右)
- 中 丸山(3·右·左)
- 三 浅野(3·右·右)
- 捕 鎌田(3·右·右)
- 投 秋山(3·左·左)
前試合の大森学園戦では、2番·親富祖、3番·瀬谷でしたが、今回はその2、3番を入れ替えました。
先発ピッチャーは、こちらもエースの秋山です。

速球派の秋山と変化球使いの宇山のエース対決に注目です!

ハイライト
主導権を握る日大三
3回まで両チーム共に無得点のまま迎えた4回表、日大三の打線が繋がります。
先頭の4番・山岡が綺麗にセンター前へ運ぶと、続く5番・土屋が2試合連続の長打となる左中間へ大きな打球を放ち、ノーアウト二、三塁のチャンスを作ります。
6番·鎌田は低めの球で空振り三振を取られましたが、続く7番·安田が逆方向へ上手く運び、2-0と先制に成功します!

二松学舎も5、6回共にワンアウトから二塁までランナーを進めますが、日大三·宇山の変化球主体の投球に苦戦し、ランナーを生還させるどころか、三塁を踏むことも出来ません。
二松学舎打線がもたついていると、日大三打線が追加点を狙いに行きます。
7回表、先頭の1番·星がライト前へヒットを放つと、2番·齋藤がきっちりと送りバントを決め、クリーンアップの前にワンアウト二塁と1点を追加するには十分なシチュエーションを作ります。
しかし、3番·富塚がサードゴロ。ランナーも二塁のまま動けず、ツーアウトになってしまいます。
ここで打席が回ってきたのは、4回に先頭打者ヒットを放っている山岡。外角低めの球を上手くレフトに運び、その間に二塁ランナーが生還し、3-0と終盤で大きな追加点をあげます!
さらに8回表、ノーヒットでツーアウト一、三塁の場面を作り、打席には、7回に先頭打者ヒットを放った1番·星。
しかし、ここは二松学舎のピッチャー·秋山が踏ん張り、星をレフトフライに抑え、ピンチを切り抜けます。
二松学舎の反撃
8回表のピンチを切り抜けた二松学舎は直後の8回裏に反撃に出ます。
先頭の7番·浅野が逆方向(ライト)へ大きな打球を放ち、浅野が一気に三塁まで進み、ノーアウト三塁とこの試合初めて三塁にランナーを進めます。
さらに、8、9番が連続でフォアボールを選び、ノーアウト満塁と一塁ランナーが帰れば同点と大チャンスを迎えます。
ここで、打席が回ってきたのは、1番·強打者の永見でしたが、セカンドフライに倒れます。
次のバッターは、今回の試合で2番に上がった瀬谷。
センター前ヒット!まずは1点を返します!
さらに、3番·親富祖もセンター前ヒットを放ち、3-2、1点差とします!
なおも、ワンアウト満塁で二塁ランナーが帰ってくれば逆転のチャンスで、4番·関に打席が回ります。
関が打った打球はセカンドへ行き、セカンドが捕球しあわやダブルプレーにもなるかと思われましたが、
バウンドがイレギュラーし、セカンドが弾き、打球はセンター方向へ。その間に三塁ランナー、さらに二塁ランナーも生還し、3-4!遂に逆転に成功します!
二松学舎は前試合の大森学園戦でも1イニング11得点をあげた爆発力を終盤で発揮し、逆転に成功します!
このままでは終わらない日大三
これで勝負ありかと思われましたが、ここで終わらないのが日大三の強さです。
先頭の2番·齋藤が三遊間へ抜けるヒットを放つと、3番·富塚が送りバントを決め、ワンアウト二塁で今日2本のヒットを放っている4番·山岡に回します。
高めに浮いた球を逃さず、センター返し。その間に二塁ランナーが生還し、4-4とすぐさま同点に追いつきます!

この後ツーアウトになり、一塁にランナーを置いた場面で、ここまでノーヒットの6番·鎌田に打席が回ります。
鎌田も高めに浮いた球を思いっきり引っ張り、二松学舎のレフトもダイビングキャッチを試みますが、捕ることは出来ず。その間に一塁ランナー·山岡が懸命に走り、ホームに生還!5-4、逆転につぐ逆転で勝ち越します!

日大三はこの日も欲しい時に点を取ることができる効率の良い得点力で逆転に成功します!
勝ち越された二松学舎は9回裏、ツーアウトからここまでノーヒットの1番·永見がフォアボールを選び、一塁に出塁します。
一塁ランナーが帰ってくれば同点となる場面で、タイムリーヒットを放っている2番·瀬谷がセカンドへ強烈な打球を打ちますが、セカンドがワンバウンドで捕球し、そのままファーストへ送球し、スリーアウト、ゲームセット!
5-4で日大三が二松学舎に勝利しました!

日大三 寸評
この日は日大三「らしい」試合運びが出来たのではないかと思います。
序盤までお互い無得点に終わり、先制点が欲しい中盤に入った4回に4番から始まる好打順で3安打2点、追加点が欲しい終盤に差し掛かる7回に1番からの好打順で2安打1点、逆転された9回に2番からの好打順で3安打2点と、点が欲しい時の好打順をきっちり物にし、得点を重ねることが出来ました。
大量得点することは少ない今季の日大三ですが、効率よく得点を重ねる力は今季の東京都ではナンバーワンではないかと思います!
二松学舎 寸評
一方、二松学舎も「らしい」試合になったのではないかと思います。
4回までノーヒット、3回には打者三人共初球打ちで凡退し、3球で1イニングが終わるなど、途中まで淡白な攻撃に終わりました。
しかし8回裏に、ここまで3安打に抑えられていた宇山から7番からの下位打線にも関わらず、4安打4得点を奪い、逆転に成功しました。
打てない時は打てないですが、打つ時には打線が繋がり、ビッグイニングを作れる「爆発力」を持っており、相手からしたら不気味な力ではないでしょうか。
両チーム投手の最速
ここで、両チーム投手の最速をお伝えします。
二松学舎·秋山···140km

日大三·宇山···133km

二松学舎の秋山は140km、日大三の宇山は変化球主体ながら最速133kmを計測しました。
秋山と宇山が「絶対的エース」な部分がある両チーム。
登板間隔が短く、さらに球数制限が適用されるであろう夏の大会を制するには、2人以上の計算が出来る投手が必須になります。
さらに、試合数も多い東西東京大会では、1人の投手で行くにはとてもハードになります。
二松学舎は布施、日大三は岡村といった、2番手ピッチャーの台頭が夏大会を制するには大きな鍵となるのではないでしょうか。
日大三はこの試合の結果により、関東大会出場が確定した為、個人的には、岡村を積極的に関東大会で登板させ、現時点でどこまで通用するかを試して欲しいです。
今日の一枚
今日の一枚(写真)は、こちらです!

8回裏、ノーアウト満塁でセカンドフライを打ち上げてしまった時の永見です。
いつもであれば、先頭バッターとして多くのヒットを放ち、二松学舎の中でも1番と言ってもいいくらい頼られているバッターですが、この試合では珍しくノーヒットでした。(前試合の大森学園戦では2安打)
二松学舎の勝敗は永見に懸かってると言ってもおかしくないくらい、鍵となる選手です。
この試合の悔しさを糧にし、夏の東東京大会でも多くのヒットを量産し、ヒットメーカーとしてチームを引っ張って欲しいです!
今日はこの辺で失礼します\(_ _)