大学野球

2021年春季首都大学野球1部リーグ 優勝決定トーナメント

こんにちは!一般ぱんだです!

前回の投稿から一週間が経ってしまい、申し訳ございませんでした😔

さて、今回は5月29、30日に行われました2021年春季首都大学野球1部リーグ優勝決定トーナメントの模様をお送りしていこうと思います!

トーナメント表·日程

まずは、トーナメント表及び日程から見ていきましょう。

トーナメント表

優勝決定トーナメント 3チームの場合(引用:首都大学野球連盟)

今回の優勝決定トーナメントの組み合わせはこのような形になります。

参加校は同率で首位に並んだ、帝京大、桜美林大、東海大の3校です。

暫定順位は、昨秋のリーグ戦の順位が高い順に決まります。

ですので、暫定1位は帝京大(昨秋3位)、2位は桜美林大(昨秋5位)、3位は東海大(昨秋6位)となります。

1回戦は桜美林大vs東海大、決勝戦は帝京大vs(桜美林大vs東海大の勝者)となります。

日程

では改めて、日程をお伝えします!

5/29(土) 桜美林大vs東海大

5/30(日) 帝京大vs(桜美林大vs東海大の勝者)

帝京大は決勝で1勝すれば、優勝が決まります。(優勝すれば5回目の優勝)

帝京大はエースの岡野佑大をはじめ、鈴木、リリーフエースの粂といった豊富な投手陣を1日でつぎ込めるのはとても大きいのではないでしょうか。

ただ、強打者の揃う桜美林大や東海大も、リーグ戦では帝京大に1勝ずつしているので、そこまで苦手意識等はないのでしょうか。

試合結果·ハイライト

それでは、それぞれの試合の結果とハイライトをお伝えしていきます!

1回戦 桜美林大vs東海大

桜美林大(先攻) スタメン

  1. 右 河原木(3年·右投·右打·横浜)
  2. 左 稲村(2·左·左·健大高崎)
  3. 遊 森田智(3·右·左·霞ヶ浦)
  4. 指 中野(4·右·右·明大中野)
  5. 三 磨(3·右·左·沖縄尚学)
  6. 一 揚野(2·右·右·二松学舎大附属)
  7. 中 長嶋(2·右·右·千葉明徳)
  8. 捕 田島大(4·右·右·星槎国際湘南)
  9. 二 手塚(2·右·右·中央学院)

投 多間(4·左·左·北海)

桜美林大の先発ピッチャーは、春季リーグ最優秀防御率、0.68の多間。23日の東海大戦では、5回 2/3、1失点で負け投手になっただけに、リベンジを果たしたいところです。

桜美林大 多間隼介(桜美林大 多間隼介)

打撃陣も、昨秋首位打者の河原木が1番に入り、今春の首位打者の森田智貴が3番に入るなど、打線の繋がりに期待が持てそうです。

東海大(後攻) スタメン

  1. 遊 石川(2·右·左·東海大大阪仰星)
  2. 二 鯨井(4·右·右·東海大市原望洋)
  3. 右 齋藤健(4·右·左·桐光学園)
  4. 一 小玉(4·右·右·東海大菅生)
  5. 中 竹内(4·右·右·明石商業)
  6. 左 高田誠(4·右·右·広陵)
  7. 指 黒澤昂(4·右·右·東海大相模)
  8. 三 吉田元(3·右·右·東海大相模)
  9. 捕 亀田(4·右·右·東海大甲府)

投 加藤(4·右·右·東海大甲府)

東海大の先発ピッチャーは、23日の桜美林大戦でも登板した加藤。その時には、4回被安打2、無失点と好投した為、この試合でもチームに貢献したいところです。

東海大 加藤匠(東海大 加藤匠)

打撃陣で一つ不安なのは、普段1番に座り、リードオフマンとしてチームを引っ張っている小松がスタメンから外れたこと。代わりに1番に入った石川もですが、多くスタメン入りしている4年生を中心に、小松不在分をカバーしたいところです。

ハイライト

試合を先に動かしたのは、桜美林大でした。

2回表、先頭の4番·中野がライト前へ運ぶと、続く磨の打球をセンターがダイビングキャッチを試みますが、捕れず、0アウト二、三塁と先制のチャンスを作ります。

ここで、6番·揚野がライトへフライを打ち上げ、犠牲フライになりそうでしたが、東海大のライト·齋藤健成がホームへ鋭い送球をし、三塁ランナーは動くことが出来ません。

しかし、7番·長嶋がセンター前ヒット!三塁ランナーが生還し、1-0。先制に成功します!

なおも、1アウト一、三塁の場面で、8番·田島大輔がピッチャー前にスクイズ!三塁ランナーが生還し、2-0。さらに追加点をあげます。

スクイズを決め、迎えられる田島大輔

直後の2回裏、2アウトから7番·黒澤昂希がレフトオーバーの2ベースヒットを放つと、8番·吉田元登がライト前ヒットを打ち、2-1。すぐさま1点を返します!

しかし、この後は終盤まで両チーム共に得点を得ることが出来ません。

3回から6回まで、桜美林大は5安打を打ちましたが、チャンスを活かせず、一方、東海大はヒット1本しか打てず、二塁すら踏むことが出来ません。

この不穏な空気を吹き飛ばしたのは桜美林大でした。

7回表、先頭の7番·長嶋がライトへホームラン!3-1。貴重な追加点をあげます!

ホームランを打ち、迎え入れられる長嶋悠人

ここまで、桜美林大の先発·多間に抑えられていた東海大も反撃に出ます。

8回裏、先頭の8番·吉田元登がショートへの内野安打で出塁し、この試合初めての0アウトでの出塁となります。

続く9番·亀田はライトフライに倒れますが、1番·途中出場の樫見の打席で、代走で入った一塁ランナーの金城が盗塁を決めて、二塁まで進むと、樫見がこの試合初めての四球を選び、1アウト一、二塁とします。

ここで桜美林大は、ピッチャーをリリーフエースの山本雅樹にスイッチします。

桜美林大 山本雅樹(桜美林大 山本雅樹)

東海大のバッターは2番·鯨井。

しかし、セカンド正面にゴロを打ってしまい、4-6-3のダブルプレー。得点をあげることが出来ませんでした。

9回裏、東海大は3番からの好打順でしたが、山本雅樹の前に三者凡退に終わり、ゲームセット!

3-1で桜美林大が勝利し、決勝進出を果たしました!

桜美林大vs東海大 試合終了後

総評

点差は2点差と僅差の試合でしたが、全体的に見ると、桜美林大の投手陣が東海大の打線を抑えた試合になりました。

ヒットは6本打たれましたが、四死球は1個しか出さず、二塁を踏ませたのは3イニングのみと、結果的に1失点に抑えました。

継投も、先発の多間が8回に初めての四球を出し、一、二塁のピンチを負ったところで、すかさず山本雅樹を投入出来る采配も当たっていたなと、感じました。

結果的に、このピンチをダブルプレーに抑え、山本雅樹もベンチの期待に応えました。

打線は、ヒット12本打ちながら、3点というのは正直物足りない気もしなくもないですが、それでも、スクイズやホームランで追加点を取れるのは桜美林大の引き出しの多さを感じました。

一方の東海大。桜美林大の多間と山本雅樹から1点しか奪えず、惜しくも敗れました。

しかし、加藤、中尾、高杉、諸隈、岩本真之介と5人のピッチャーを投入し、ヒット12本は打たれたものの、大量得点は許さず、結果的に3失点で留めました。

東海大 中尾剛中尾剛(東海大菅生)
東海大 高杉勝太郎高杉勝太郎(東海大札幌)
東海大 諸隈惟大諸隈惟大(東海大相模)
岩本真之介岩本真之介(市立和歌山)

この試合では投げなかった斎藤礼二や宮路、安里など多くの好投手を抱えている東海大は、秋季リーグでも十分優勝を狙える位置にいるでしょう。

また、スタメン全員3、4年生ということもあり、秋は集大成のリーグにしたいところです!

 

以上の結果により、決勝戦は、帝京大vs桜美林大になりました!

決勝戦 帝京大vs桜美林大

桜美林大(先攻) スタメン

  1. 右 河原木(3年·右·右·横浜)
  2. 左 稲村(2·左·左·健大高崎)
  3. 遊 森田智(3·右·左·霞ヶ浦)
  4. 指 中野(4·右·右·明大中野)
  5. 三 磨(3·右·左·沖縄尚学)
  6. 一 揚野(2·右·右·二松学舎大附属)
  7. 中 長嶋(2·右·右·千葉明徳)
  8. 捕 田島大(4·右·右·星槎国際湘南)
  9. 二 手塚(2·右·右·中央学院)

投 森田南(4·右・右·日大山形)

先発ピッチャーは、リリーフでの登板が多かった森田南々斗。先発として、どこまで試合を作ることが出来るか注目です。

打撃陣は、昨日の東海大戦と変わらないメンバーです。7番・長嶋は東海大戦で、ホームランを打っているだけに、この試合でも一発が出るか注目です。

帝京大(後攻) スタメン

  1. 中 草野(4・市立船橋)
  2. 一 島野(1・履正社)
  3. 右 光本(3・滋賀学園)
  4. 捕 大友(4・府立鳥羽)
  5. ニ 宮川(4・成田)
  6. 遊 佐久間(2・享栄)
  7. 指 今崎(1・智弁学園)
  8. 三 柴田(3・関東学園大附属)
  9. 左 藤井(2・津田学園)

投 岡野佑(4・神戸国際大附属)

先発ピッチャーは、エースの岡野佑大。ストレートを中心とした、球威ある球で、桜美林打線を押していけるでしょうか。

4番には、普段座っている岡野龍太ではなく、キャッチャーの大友。岡野がスタメンではないのが不安ですが、大友も打撃は悪くないだけに、打って5番で主将の宮川に回したいところです。

ハイライト

初回、いきなり試合が動きます。

1回裏、帝京大は1アウト満塁と、先制のチャンスを作ると、5番・宮川がライトへの犠牲フライを放ち、0-1と先制に成功します!

さらに、これだけでは終わりませんでした。

2アウト一、二塁から、6番・佐久間が右中間へのタイムリー2ベースを放ち、0-3とさらに追加点をあげます!

さらに、1年生の7番・今崎がライトフェンス直撃のタイムリー2ベースを放ち、0-4と突き放します!

ここで、桜美林大はピッチャーを森田南々斗を諦め、土生にスイッチしました。

桜美林大としては、森田南々斗の立ち上がりは誤算とも言えるでしょう。

しかし、直後の2回表。桜美林大は2アウト一、二塁のチャンスを作ると、8番・田島大が2ストライクから追い込まれた3球目をレフトスタンドに放り込み、3ランホームラン!3-4と1点差にまで追い上げます!

そして、4回表。桜美林大は1アウト一、二塁と同点のチャンスを作ると、9番・手塚に打席がまわります。

1ボール1ストライクからの3球目でエンドランを仕掛け、手塚が打った打球は、ボテボテのセカンドゴロ。しかし、その間に二塁ランナーの長嶋が一気にホームに生還し、4-4と同点に追い付きました!

タイミング的にはアウトでしたが、キャッチャーのタッチをかいくぐる好走塁もあり、生還に成功しました!

このあと、中盤まで両チーム共に得点をあげることが出来ませんでしたが、終盤に試合が動きます!

7回表。前の回途中から登板したリリーフエースの粂から、桜美林大は、先頭の9番・手塚、1番・遠藤の二者連続ヒットと、送りバント、四球で1アウト満塁と勝ち越しのチャンスを作ります。

ここで、打席にまわってきた4番・中野が低めの球を捉え、センターオーバーの2点タイムリーツーベース!6-4とこの試合初めて勝ち越しに成功しました!

さらに、5番・磨が四球を選び、1アウト満塁とすると、6番・揚野の打席の3球目でエンドランを仕掛け、ショートゴロの間に、三塁ランナーが生還し、7-4と追加点をあげます!

もし、空振りをしていたら、三塁ランナーは確実ににアウトになっていたと考えると、この場面でエンドランを仕掛けるのには相当な勇気が必要だったと思います。

この場面でエンドランを仕掛けられるのには、普段から練習をしていた積み重ねだと思われます。

さらに、8回には5番・磨のタイムリーツーベースなどで3点、9回は1番・代打の二ツ橋のタイムリーで1点を取り、11-4と一気に突き放します!

そして、遂に9回裏。5回途中からマウンドに上がった桜美林大のリリーフエース、山本雅樹が1番・草野をセカンドゴロ、2番・代打の森山をピッチャーゴロに仕留め、2アウトとします。

ここで、ピッチャーをエースの多間にスイッチし、最後を任せます。

帝京大のバッターは、好打者の3番・光本。

1ボール2ストライクからの変化球で空振りを奪い、3アウト!

11-4で桜美林大が勝利し、2016年秋季以来、2度目のリーグ優勝を果たしました!

また、チーム初の、全日本大学野球選手権大会への出場も掴み取りました!

桜美林大 優勝 桜美林大 優勝 桜美林大 優勝 桜美林大 優勝

総評

僅差の戦いだった1回戦とは違い、結果的には桜美林大が7点差をつけての大勝となった決勝戦になりました

この試合も、桜美林大はタイムリーヒットはもちろん、エンドランやホームランなど、あらゆる手法で得点を重ね、1回戦と同様に引き出しの多さを感じることが出来ました。

1回戦では、ヒット12本を打ちながらも3得点と少し物足りない内容でしたが、この日はヒット16本で11得点。打線も上手く繋がりました。

投手陣も、先発の森田南々斗は1回持たずで誤算でしたが、土生、山本雅樹そして多間が無失点に抑え、帝京大の反撃を許しませんでした。

特に、5回裏。1アウト二塁と帝京大勝ち越しのチャンスになった際に、土生からマウンドを譲られた山本は、先頭こそ四球を出すものの、4番・大友と5番・宮川をそれぞれ打ち取り、無失点で切り抜けました。

この場面で、勝ち越されなかったからこそ、7回以降の大量得点に結びついたのではないかと思います。

山本は1回戦でも、ピンチの場面で登板し、ダブルプレーに打ち取るなど、まさに桜美林大の影の立役者です!

桜美林大 山本雅樹山本雅樹(中越)

一方の帝京大は、投手陣が若干ですが、ピリッとしませんでした。

普段は力のある投球で完投ペースの先発・岡野佑大は、3ランホームランを含め、ヒット6本を打たれ、4回4失点。5回のマウンドに上がることなく、4回でマウンドを降りました。

2番手の鈴木は6回途中までマウンドに立ち、被安打1とまずまずの投球をしましたが、その後を受けたリリーフエースの粂は、7回に勝ち越しタイムリーを含め、3本のヒット、3つの四球を与えるなどして、3失点と不調なピッチングに終わりました。

帝京大 粂直輝粂直輝(明秀日立)

その後の4番手・井田も1/3、2失点。5番手・西澤も1回2/3、1失点と、それぞれ点を許しました。

帝京大ベンチとしては、ある程度計算が立つ岡野、鈴木、粂の3人を7回で使い切ってしまったのが、誤算だったのではないでしょうか。

結果的に、8回と9回に4失点し、7点差と大量リードを奪われてしまい、反撃のムードがしぼんでしまいました。

普段のリーグ戦では、井田、西澤も含め、磐石の投手力で優勝決定戦にまで上がった帝京大学。

この試合では、その投手力を発揮することは出来ませんでしたが、秋季リーグでは、その力を遺憾なく発揮し、優勝を目指して欲しいと思います!

全日本大学野球選手権 情報

最後に、桜美林大の出場が決まった全日本大学野球選手権(以下、全日本)を簡単に紹介しようと思います。

組み合わせ

気になる組み合わせは以下のURLをご参照ください。

https://news.yahoo.co.jp/articles/db096fcfa467ce79e13b3eb9146237fb84ead954 日刊スポーツ 「全日本大学野球選手権組み合わせ決まる 7日開幕」

7日(月)から開幕し、9日までは神宮球場に加え、東京ドームも会場となり、2会場での試合になります。

10日の準々決勝からは神宮球場のみで開催され、決勝戦が行われる13日までの開催となります。

開幕戦は、神宮球場では、天理大(阪神)vs石巻専大(南東北)、東京ドームでは、沖縄大(九州地区南部)vs名城大(愛知)が行われます!

首都大学野球連盟代表 初戦

首都大学野球連盟代表の桜美林大の初戦は、

9日(水) 9:00- 桜美林大vs(上武大(関甲新)vs西日本工大(九州地区北部))

となります。

上武大は外野手の山脇(九州国際大附属)、西日本工大は投手の隅田(波佐見)と、どちらもプロ注目選手を擁しており、どちらが上がってきても、難しい試合になるでしょう。

桜美林大としては、初戦は硬くなるとは思いますが、勝って勢いづけたいところです。

 

今大会は、首都大学野球連盟代表の桜美林大を応援します!

今回はこの辺で失礼します\(_ _)