高校野球

2021年東東京大会4回戦 郁文館vs立教池袋 観戦レポート

郁文館vs立教池袋





こんにちは!一般ぱんだです!

高校野球は各地で千葉専大松戸や、茨城鹿島学園栃木作新学院など、代表校が次々と決まっていっています!

そんな中、東東京大会は5回戦が始まっています。5回戦も含めて、優勝・甲子園出場までは4回連続で勝たなくてはいけません。まだまだ長いですね…

そして、私が注目している郁文館も24日(土)に、立教池袋との4回戦を戦いました!

今回も、ネッツ多摩昭島スタジアムにて現地観戦してきたので、その現地観戦レポートをお伝えしていこうと思います!

夏の戦績

今回の試合内容に行く前に、両校の今年の夏の戦績を振り返っていこうと思います。

郁文館

2回戦 vs都立深川 10-0(5回コールド)

3回戦 vs都立足立新田 2-0

2、3回戦共に、無失点での勝利を収めました!

4回戦も、エースの甲斐 一馬を中心に、相手打者を打ち取り、無失点又は最小限の失点に抑えられるか注目です!

2回戦の都立深川戦、3回戦の都立足立新田戦の現地観戦レポートも、ブログにアップしているので、是非ご覧ください!2回戦 郁文館vs都立深川 観戦レポート3回戦 郁文館vs都立足立新田 観戦レポート

立教池袋

2回戦 vs日本ウェルネス 4-1

3回戦 vs都立大崎 10-3(7回コールド)

2回戦で実力のある日本ウェルネスに勝利し、4年ぶりの初戦突破を果たしました!

3回戦も7回コールドで相手を圧倒し、このままの勢いを維持し、ベスト16進出を目指します!

スタメン

それでは、スターティングメンバーを発表いたします。

立教池袋(先攻)

まずは、先攻の立教池袋

  1. 遊 小原(3年・右・右)
  2. 二 小牧(3・右・右)
  3. 中 野村(3・右・左)
  4. 投 吉川(3・左・左)
  5. 捕 橋本(3・右・右)
  6. 右 谷田部(3・右・左)
  7. 三 中山(2・右・右)
  8. 左 田中(3・右・右)
  9. 一 伊藤(3・右・右)

先発は、エース左腕の吉川 大輝と正捕手の橋本 優輝のバッテリー。

先発投手の吉川は、初戦の日本ウェルネス相手に9回4安打1失点で完投し、チームを勝利に導きました!

投手陣としては、吉川の後に背番号1の野村 陸翔も控えており、力のある2投手を中心にチームの勝利を目指します!

郁文館(後攻)

続いて、後攻の郁文館

  1. 三 遠山(3・右・右)
  2. 二 青山(3・右・右)
  3. 一 小沢(2・右・右)
  4. 中 郭 (3・右・右)
  5. 遊 千速(3・右・右)
  6. 右 何 恭慶(3・左・左)
  7. 左 何 恭旭(3・右・右)
  8. 捕 大熊(2・右・右)
  9. 投 甲斐(3・左・左)

先発は、3回戦と同じくエースの甲斐 一馬と正捕手の大熊 拓未のバッテリー。

先発投手の甲斐は、2試合で未だに無失点、さらに、無四死球と球の力強さはもちろん、制球の良さも発揮しています!

この試合も、強打の立教池袋相手に、自身の良さを存分に発揮出来るか、注目です!

郁文館vs立教池袋試合前① 郁文館vs立教池袋②

ハイライト

では、この試合のハイライトをお伝えしていきます!

点を取り合う序盤

エース左腕同士の先発で、投手戦になるかと思われましたが、この日は両チームの打線に火が付きました。

2回表、立教池袋は1アウトから5番・橋本が逆方向へライトオーバーの2ベースヒットを放ちます。

その後、2アウトになりましたが、7番・中山 陽寧がセンター前ヒットを放ち、1点を先制します!

甲斐は、今大会で15イニングを投げて初の失点を喫します。

しかし、その直後の裏の郁文館の攻撃。

先頭の5番・千速 学が逆方向のライトへ大きな打球を打ち上げます。

レフト方向に守っていたセンターも懸命に追いましたが、惜しくも捕球出来ず、右中間へ球が転々としていきます。

3ベースヒットになるかと思われましたが、バッターの千速は果敢にホームを狙います。

際どいタイミングでしたが、千速が上手くヘッドスライディングし、セーフ!

なんと、ランニングホームランで1-1の同点に追いつきます!

さらに3回裏、先頭の1番・遠山 聖喜が相手のエラーで二塁まで出塁すると、この後、ゴロとヒットで、1アウト一、三塁とし、4番・郭 家樺がきっちりセンターへ犠牲フライを打ち、1-2と1点を勝ち越します!

しかし、立教池袋もすかさず反撃に繰り出します。

直後の4回表、2アウト一塁から、6番・谷田部 雄太がセンター前ヒットを放ち、2アウトながら一、二塁とします。

ここで、打席が回って来たのは、先制のタイムリーを放った7番・中山

中山は逆方向のライト方向へ大きな打球を放ち、タイムリー2ベース!その間に、二塁ランナーはもちろん、一塁ランナーも生還し、3-2と逆転に成功します!

4回までに両チーム合わせて5得点、8安打と、お互いにコンスタントに得点を重ねていきます。

ピンチからのチャンス

4回までに1点をリードしている立教池袋は、5回にもさらに得点のチャンスを作ります。

1アウトから、1番・小原 大毅がライト前へヒットを放つと、2番・小牧 叶太がレフト前ヒットを放ち、1アウト一、二塁と、さらに得点のチャンスを作ります。

ここで、打席が回って来たのは、3番・野村

野村が、右中間へ大きな打球を放ち、ホームランになるかとも思われました。

しかし、郁文館のセンター・が懸命に追い、ギリギリでキャッチします。

さらに、既に二塁ランナーはホーム手前まで走っており、が二塁に送球しフォースアウトでダブルプレー!

立教池袋は、絶好の得点のチャンスを活かせませんでした。

逆に、郁文館はこの大ピンチを無失点で切り抜けることが出来ました!

ピンチを切り抜けた郁文館は直後の5回裏の攻撃にチャンスを作ります。

郁文館vs立教池袋

先頭の2番・青山 陽がセンター前にヒットを放つと、続く3番・小沢 大輔が、今大会初となるレフトへの大きな2ランホームランを放ち、3-4と再び勝ち越します!

郁文館はピンチを切り抜けた後、一発攻勢で逆転に成功しました!

ギアを上げるエース。最後のピンチ

5回に勝ち越してもらった郁文館のエース・甲斐は終盤以降にかけてギアを上げていきます。

6回から8回にかけて許した出塁は、6回に出した1つの四球のみ。8回には、2-4番の強力打線を三者凡退に抑え、相手打線を寄せつけません!

エースの好投に打線も応えたいところ。

7回裏、先頭の2番・青山のレフト前ヒットを皮切りに、3番・小沢の送りバントと4番・のレフト前ヒット、死球で1アウト満塁と追加点のチャンスを作ります!

ここで、立教池袋はピッチャーを先発の吉川から、背番号1の野村に代えます。

この投手交代が功を奏しました。6、7番を二者連続で内野フライに打ち取り、得点を許しませんでした!

郁文館としては、得点のチャンスを活かせませんでした。

そして、郁文館は8回は三者凡退に抑えましたが、プレッシャーのかかる9回表の守備。ピンチを抱えます。

立教池袋の先頭、5番・橋本をエラーで出塁を許し、0アウトで同点のランナーを抱えます。

その後、6番をセカンドゴロに抑え、1アウト一塁とすると、打席に回って来たのは、この日3打点の7番・中山

その中山は、ファーストファウルゾーンに打ち上げ、ファーストかキャッチャーが捕球し、2アウトかと思われましたが、そのファーストとキャッチャーのグラブが交錯し、落球。これが、最終回のプレッシャーでしょうか。アウトを取ることが出来ません。

しかし、キャプテンでもあるエース・甲斐はここで気持ちを切らすことはありませんでした。

仕切り直して、内角のスライダーで空振り三振を奪い、2アウトとします!

そして、試合の中で一番取ることが難しい最後の1アウトも、外角の変化球で空振り三振を奪い、ゲームセット!

3-4で郁文館が勝利しました!

郁文館vs立教池袋

立教池袋:吉川(6回1/3・4失点)、野村(1回2/3・0)ー橋本

郁文館:甲斐(9回・3失点)

本塁打:千速(郁・2回・ソロランニング)、小沢(郁・5回・2ラン)

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総括

意外にも、序盤は打撃戦になりました。

郁文館のヒット数8、立教池袋は7とほぼ互角。また、エラーの数もお互い1つずつと、両チーム共に互角の力があったと思います。

また、先制したのは立教池袋であり、5回までに7安打、先制も含めて2度勝ち越しており、序盤は立教池袋打線が、郁文館甲斐を攻めたてました。

しかし、この試合での郁文館の勝利のキーポイントは、「一発攻勢」でした。

2回表に先制された後の裏に、千速のランニングホームランで同点。さらに、5回裏に小沢の2ランホームランで逆転に成功するなど、2つのホームランで試合を動かしました。

今大会、2回戦で出たのホームランも含めて、3つのホームランが出ている郁文館

5回戦以降は強豪との対戦で、ホームランは出にくいとは思いますが、得点が欲しい場面では、ホームランを含め、長打にも期待したいところです!

そして、この試合は郁文館のエース・甲斐の修正能力とキャプテンシーも垣間見えました。

5回までに7安打を打たれ、3失点を喫していましたが、それまで高めに浮いていた球を低めに集めるなどして、6回以降はヒットを打たれず無失点。球が力強いのはもちろんですが、修正能力も兼ね備えていることがわかりました!

また、9回表の守備で、キャッチャーとファーストが交錯し、ファウルフライを捕球出来なかった場面で、一旦、キャッチャーの大熊がマウンドの甲斐の所へ行きます。

すると、マウンドに来た大熊に、甲斐が胸(間違っていたらすいません)を軽く叩きます。

あのプレーで自信を少し落とし、硬くなってもおかしくない場面でしたが、ポジションに戻る大熊も吹っ切れた表情をしており、自分自身でも胸を軽く叩いていました。

そして、甲斐との息の合ったリードで二者連続三振を奪い、勝利に導きました!

不穏な空気の中、仲間を励まし、そして、打者から三振を奪う。

ピッチャーのキャプテンが出来る最高の形ではないでしょうか!

一方、敗れた立教池袋も、4年ぶりの初戦突破のチームとは思えないほど、完成されたチームだと感じました。

打線では、3番・野村4番・吉川5番・橋本のクリーンアップを中心に、2アウトからでも得点を重ねていけるチームでした。

また、投手陣も好左腕の吉川が先発し、少し苦しくなったところで、吉川と実力に遜色ない野村がリリーフするという、継投リレーを確立させることが出来ました。

実際、この試合も7回に吉川が1アウト満塁のピンチを抱えたところで、野村にスイッチし、その野村が二者連続で内野フライに抑え、無失点に抑えました!

正直、どちらが勝ってもおかしくなかった試合でした。

勝った郁文館は、立教池袋を含め、今まで対戦したチームの想いも載せて、5回戦以降に臨んで欲しいと思います!

郁文館vs立教池袋 郁文館vs立教池袋

 

郁文館vs立教池袋は、4-3で郁文館が勝利し、5回戦進出を決めました!

郁文館の5回戦の相手は、帝京です。(28日水曜日、12:30-、江戸川区球場)

 

今日はこの辺で失礼しますm(__)m