こんにちは!一般ぱんだです!
前回の記事では、2021年全国高等学校野球選手権神奈川県大会 展望①で、横浜ブロックを紹介していきましたが、今回は神奈川県大会の展望2回目、東海大相模ブロックの展望を予想していきたいと思います!
東海大相模ブロック 組み合わせ
それではまず、今回予想していく東海大相模ブロックの組み合わせを見ていきましょう!
引用先:http://kanagawa-hbf.sakura.ne.jp/ 一般財団法人 神奈川県高校野球連盟
ここのブロックの第1シード校は、春の県大会を制し、センバツ王者でもある東海大相模。
第2シード校は、春にベスト8まで進出した相洋。
第3シード校は、春にベスト16まで進出した横浜隼人と湘南学院です。
他にも、実力のあるノーシード校が多く入っている東海大相模ブロックの展望を予想していきたいと思います!
東海大相模ブロック 展望
もはや敵なし? 東海大相模
このブロックのベスト4筆頭候補は、東海大相模でしょう。
今年のセンバツで優勝、その後、準備期間が短かったにも関わらず、春季県大会も優勝し、神奈川では6季連続で優勝し、公式戦41連勝中と、まさに「神奈川に敵なし」の状態です!
秋季大会では、全9試合66イニングの内、7試合48回2/3イニングをエースの石田 隼都が投げるなど、投手陣はエースに頼る場面が多かったです。
しかし、センバツでは、初戦の東海大甲府戦では先発を石川 永稀に、2回戦の鳥取城北戦では先発を求 航太郎を起用するなど、「脱·エース依存」を図りました。
結果、その2投手は見事ベンチの期待に応え、さらに、直後の春季大会では、センバツ全試合登板していたエースの石田を1試合1回1/3、14球のみの登板にさせ、エースを温存させました。
エースを温存させ、不利になるかと思いきや、共に甲子園で未登板の右腕·大森 幹大と左腕·武井 京太郎が春季県大会の全試合に先発登板し、結果、春季県大会優勝をもたらしました!
野手も、プロ注目のショート大塚 瑠晏や3番、4番を務める小島 大河や柴田 疾を中心にタレントが揃い、さらに、センバツでは怪我でボールボーイを務めた仙庭 涼一郎も春季県大会での打率が4割を越えるなど、センバツ組のみならず、控え組も台頭しています!
センバツを戦い抜き、経験と共に実力を付け、さらに、春大会では投打共に新戦力を試し、戦力を整備しながら、優勝も果たした東海大相模。
もはや、「神奈川に敵なし」状態になっていますが、その実績におごることなく、さらに戦力アップしたチーム状態で、夏の神奈川県大会三連覇を目指します!
12年ぶりの聖地へ 横浜隼人
そんな東海大相模に最初に立ちはだかるのが、第3シードの横浜隼人ではないでしょうか。
2020年8月に日本で公開された『甲子園 フィールド·オブ·ドリーム』で約1年の長期取材を受け、映画の主役を張った横浜隼人。https://eiga.com/movie/93603/(映画の公式ホームページ)
自分も観に行って以来、横浜隼人を少し注目するようになりました(笑)
そんな横浜隼人ですが、昨秋は県大会1回戦で日大藤沢を相手に、1-9の7回コールド負け。
県で名の知れた高校としては、屈辱的な敗戦を喫しましたが、今春は地区予選から県大会3回戦まで5連勝し、ベスト16に進出しました!
敗れはしたものの、4回戦の横浜商業戦では、エース·椎名 康成が前嶋 藍とのバッテリーで打者との駆け引きを行い、7回2失点の好投を見せたのは、夏に向けての好材料です。
2009年の夏に甲子園初出場して以来、聖地に立てていない横浜隼人。
5回戦で東海大相模と当たる可能性が高いですが、避けては通れない壁。
その壁を越え、12年ぶりの聖地を目指します!
春のリベンジを 藤嶺藤沢
その横浜隼人を3回戦でリベンジを果たしたいのが、ノーシードの藤嶺藤沢です!
現在、日本体育大学で4番でエースを務めており、来年のドラフト候補の矢澤 宏太の母校でもあります。
(矢澤は、個人的にとても注目しています!)
その藤嶺藤沢ですが、昨秋と今春は共に地区大会は突破したものの、県大会では共に初戦敗退を喫しました。
特に、春の県大会初戦では、3回戦で当たる可能性の高い横浜隼人に3-5で惜敗しました。
15年ぶりに監督に復帰した、指導歴41年の山田 晃生(光雄)監督が揚げる課題は、「投手陣」。
その投手陣を見極める為に、何人もの投手を公式戦で投げさせ、その中で夏は、右腕の重松 凌空、城島 至音、吉原 花火、今春の県大会ではベンチ外ながら最速138kmの左腕·藤木 奏亮の4枚で戦うことになりそうです。
課題の投手陣を克服し、因縁の相手でもある横浜隼人に勝ち、上位進出を狙いたいところです!
6季連続ベスト8以上 相洋
次に紹介するのは、このブロックの第2シード校の相洋です。
2019年春から6季連続ベスト8以上に進み、昨夏は決勝で東海大相模に負けたものの、初の準優勝。
さらに、新チームも昨秋と今春どちらもベスト8の成績を収め、順調に初の聖地出場へ、順調なチーム作りが出来ていると思われます!
しかし、ベスト8に行くまでの道のりは簡単なものではありませんでした。
昨秋の2回戦、柏木学園戦では打撃戦の末、延長10回裏に2点を取りサヨナラ勝ち、3回戦の向上戦では、9回表まで5点差で負けていたものの、その裏に6点を取り、逆転サヨナラ勝ち。
さらに、今春の4回戦、湘南学院戦では1-8の7回裏にあと1アウトでコールド負けというところで、相手のタイムリーエラーでコールド負けを免れると、この回5連続安打で1点差に詰め寄ると、8回裏には、ヒットとエラーで同点、そして9回裏、2アウト一、三塁の場面で2番·﨑元 涼介のレフト前タイムリーヒットでサヨナラ勝ち!
どちらも見事、劇的な戦いでベスト8に進出しました!
そんな、劇的な戦いを生み出した要因の一つに、集中打を浴びせた打撃力が挙げられます。
ショートを守る主将の二宮 巧磨は3番を打ち、攻守走が揃った頼れるバッターであり、2年生の正捕手·石澤 憲太は5番を打ち、2年生ながら勝負強いバッティングが出来るなど、強打者が揃っています!
そんな、強打者揃いの相洋ですが、夏は2年連続で東海大相模に敗れ敗退。また、昨秋と今春はどちらも横浜に負けて敗退しました。
東海大相模とは準々決勝で、横浜とは準決勝で当たる可能性があります。
因縁の相手を倒し、初の聖地出場を目指します!
屈辱を晴らせるか 湘南学院
相洋が繰り広げた「劇的」な戦いの裏には、「悲劇」が訪れたチームがありました。それは、湘南学院です。
今春の県大会4回戦の相洋戦。
7点リードで迎えた7回裏の守り。1アウト一、二塁の場面で打球はショートゴロ。ショートが捕球し、セカンドベースを踏んで2アウト。さらに、一塁に送球すれば3アウトで7回コールドゲームセットという場面でしたが、送球が悪送球になり、二塁ランナーが生還し、コールド勝ちを逃しました。
結局、この回6点を取られ1点差に、8回に同点にされ、9回にサヨナラと、コールド勝ち目前でしたが、まさかのサヨナラ負けを喫しました。
そんな屈辱的な負けを喫した相手、相洋とは5回戦で当たる可能性があります。
今春の相洋戦で5打数3安打3打点を挙げた3番·谷口 功大、3打数2安打を放った主将の2番·松岡 龍雅を中心に、11安打を浴びせた打撃力を武器に夏に挑みます!
それに加え、その相洋戦で5エラーを記録した守りを固められれば、ベスト8進出どころか、さらに上位へ進出できる可能性が高まるでしょう!
東海大相模ブロック まとめ
このブロックは東海大相模が頭一つ抜けている印象です。
それでも、東海大相模が5回戦で当たる可能性の高い横浜隼人や藤嶺藤沢、第2シードの相洋や湘南学院など、大会を面白くしてくれそうな実力校が揃います!
また、このブロックも前回紹介した横浜ブロックと同様にリベンジを果たしたい高校が多いです。
今春の県大会2回戦で2点差で惜敗した藤嶺藤沢は、その時の対戦相手だった横浜隼人と3回戦で当たる可能性があり、早い段階で再戦が叶いそうです。
また、あと1アウトでコールド勝ちでしたが、エラーでコールド勝ちを逃すどころかサヨナラ負けを喫した湘南学院は、その時の対戦相手だった相洋と5回戦で当たる可能性があり、お互いが勝ち進めば湘南学院にリベンジのチャンスが訪れ、春に譲ったベスト8の座の奪還を目指します!
その相洋も、昨夏は決勝進出とはいえ、甲子園出場は東海大相模に譲りました。この結果、夏は2年連続で東海大相模に敗れたことになりました。
その東海大相模とはお互いが勝ち進めば、準々決勝で当たる可能性があります。
2年前の夏は、同じ準々決勝で2-5で東海大相模に負け、ベスト8という結果に終わりました。
センバツ優勝且つ6季連続優勝を誇る東海大相模は決して、簡単な相手ではないですが、リベンジを果たし、悲願の甲子園出場を目指します!
ディフェンディングチャンピオンの東海大相模に挑戦する各校という構図になりそうな、東海大相模ブロック。
それぞれの目標や思いを持った各校が、多くのドラマを生み出しそうなブロックになりそうです!
今日はこの辺で失礼します\(_ _)
参考文献:池田哲雄(編集兼発行人)「週刊ベースボール6月24日号増刊高校野球マガジンvol.17 2021夏 神奈川高校野球ガイド」,ベースボール·マガジン社,2021年5月31日